2013年2月24日日曜日

プジョー・クーペ407

    現在、経営危機のど真ん中にあるPSA(プジョー・シトロエングループ)の中核メーカー・プジョーは10年前の「フレンチラグジュアリーの復活」路線を完全に放棄し、ドイツVWの真似をするようになってしまった。経営危機に向かう自動車メーカーに必ずといっていいほど存在するのが、「あまり売れなかった名車」だ。「407」はプジョーがドイツプレミアムに匹敵するブランド確立を目指して作ったハイテクセダンだ。そのコンセプトは意外なことに、当時欧州で脅威的な販売数と人気を誇った日本メーカーのミドルセダンから流用している。

  「MAZDA6(アテンザ)」の欧州での成功は、「コストパフォーマンスの成功」に尽きる。VWグループにシュコダやセアト、韓国のヒュンダイやGMグループのオペルと低価格をするわけではなく、堂々とBMW3と同じ価格を付けて、その装備でBMW3を片っ端から上回る「良い部品」を使っただけである。ヨーロッパではBMW3はクルマ好きな学生が弄って乗るようなクルマだそうだ(そのサイズが日本で売るには都合が良いので、最高級装備パッケージのみを日本に持ってきているとか・・・)。

  MAZDA6はなんといっても、フェラーリやアストンマーティンのようなスポーツカーかベンツやBMWのフラッグシップセダンにしか使われていないようなサスペンションを搭載している(日本メーカーのセダンでは常識ではあったが・・・)。それを欧州販売に合わせて250km/h巡航に対応した高いボディ剛性で同クラスのアウディやBMWと同等以上に仕上げている(日本にはスカイラインというオーバースペックの「化け物」がいる)。

  この日本の「FFの高性能セダン」の登場に色めきだったのが、プジョーとアルファロメオで、さっそく「日本バージョン」の4輪ダブルウィッシュボーンに取り組み、それぞれプジョー407とアルファロメオ159を完成させた。それぞれ両社の歴史に名を残すハイテクセダンになるはずだったが・・・。まもなく襲ってきた世界的経営危機のなか、コスト感覚が完全に狂っていたせいか、どちらも短い期間での生産に終わってしまった・・・。スカイラインの日産もアテンザのMAZDAにしても、コスト度外視した名車を作るようなメーカーはいつも綱渡りだ(最近の日産やずっと安定のT社のクルマが悪いというわけではないですが・・・)。

  このプジョークーペ407かアルファロメオブレラを永久保存版として1台欲しいなと思いますね。中古車めちゃくちゃ安いです!200万円切ってたりするので買ってしまおうか?だけど修理代が高く付くのは目に見えてますし、ハイオクだのオイルは純正だの3000kmごとだの・・・etc。なかなかハードル高い(らしい)んですよねラテン車は。ならVC36スカクーも200万円以下も出てきたので、こっちにしておこうか(最近リアのデザインが気に入らないんだよな・・・)。やっぱりRX-8かな、けどロータリーの中古も怖いな・・・。中古車市場はとても悩ましいです。50万なら怖くもないですけどね・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿